怯え
また主人から無理矢理迫られた。
最近、少しずつ近寄ってきてるのは気になっていたけど。
「イヤッ」
思い切り拒否した態度も言葉も主人には残酷なのかもしれない。
でももう無理。
身体も心も受け入れられない。
ただ子供の為、世間体の為、私はここにいる。
「もういい!」
主人は私の体を突き放した。
あの寒い日に、今すぐ出て行けと言われた時、ちゃんと無理な理由もメールで伝えたのに。
また同じ事の繰り返しなのか…
重苦しい同じ空間を怯えながら過ごす事が辛い。病んでしまいそう。
この日の事を彼には話せなかった。
話せばちゃんと向き合って真剣に解決手段を考えてくれるってわかってるから。
でもその解決法は、もう一度旦那さんに自分の気持ちを伝える事だっていうのもわかってるから。
義母は義父の暴言のせいで心療内科に通っている。義母の妹で明るく元気だった叔母さんは孫守りが終わった頃から、誰にも必要とされてないという喪失感から、一昨年自らの命を絶った。
そんな家系の主人は、やはり以前に仕事の悩みから鬱になりかけて長い間心療内科に通った。
私が拒否する原因は主人にあるのだけれど、拒否する事で主人を傷付けている事も本当だから。
面と向かって主人にあなたとは無理ですと言ってしまったら、主人はまた病んでしまうかも。
そして、もっと最悪な手段を選ぶかも知れない。
それがわかってるから。
子供の為、世間体の為。
こんな生活はいつまで続くのだろう…
そんな事を考えると本当に病んでしまうかもだから今を頑張ろう。
身体以外の事は我慢出来るんだから、明日からはまた主人が望む通りの事を頑張ってやっていこう。