初めての逢瀬2
無事に待ち合い場所に着き、エレベーターで教えてもらってた部屋番号の前に着くと開けてもらう為もう一度電話する。
あれ?出てくれない。
何度電話を掛けても出てくれない。
もう部屋の前で5分くらい立ってるんだけど…。
もう部屋まで来てる事わかってるのに。
どうなっちゃうのかなってまた泣きそうになる。
何度も電話して…「もしもし」
やっと出てくれてホッとした。
彼は呼出チャイムが付いてると思い込んでたらしくて。
徒歩10分のその場所は既に1時間近くかかってたから既に疲れてしまった。
でも部屋に入れてもらってからは緊張感はピークに達します。
写メ交換も断り続けてたので、お互いを見るのは本当にその日が初めて。
初めて見る彼、長身で優しそうな人。
私は彫りが深い人とかマッチョの人が苦手だと言ってたからそれには当てはまらないって、メタボで色白ですって言われてたから何となく想像は出来てたかな(笑)彼が大好きな秦基博さんに雰囲気が似てるかも。
勿論そんなこと考えてる余裕はその時は全くなくて…
逢う前は「逢ったら直ぐにギューッしようね」って約束してたんだけど私が躊躇してしまう。
「ちょっと待って下さいね。」
「気持ちはあるんですけど…」
「あ〜緊張しちゃっって…」
そんな独り言を言いながら顔を手で覆ってた。
勇気が出ない…本人を前にして。
どうしよう…
そんな時、彼がそっと、ホントに軽く触れるようにハグしてくれて。
私は覆っていた手を顔から外して彼の体に添える。
暫くそのまま時間だけが過ぎてたけど
彼の体が少し動いてので私も顔を少しだけ上げた時、彼がキスをしてくれた。
それからはもうためらいもなく何度も何度もキスをしてた。
優しいキスからデイープへ。
主人とはこんなキスはした事なかったな。
そして愛し合う。
私も数年ぶりだし、彼はもう10年ぶりのエッチだったからちょっとぎこちなくて(笑)
それでも好きな人とだったらこんなにも幸せになるんだと思って嬉しかった。
終わった後も私の体を後ろから抱いて脚を絡めて出来るだけ密着させた。
緊張で何も話せずにいたけど幸せな時間が過ぎて行った。
遠距離の私達は話すようになってから1年半以上、お付き合いしてから1年経つけど逢ったのは数えるほどしかない。
お互い緊張もあるし、私はまともに彼の顔を見れてないからよく覚えてないって言うと彼は「え〜💧」って言う。
彼は私の顔や体を思い出せるから前よりもっと幸せだなって言ってくれるのに。
電話は待ち合わせの時にするくらいなので今でも電話は緊張して話せない。きっと沈黙が続くと思うから電話出来るよと言ってくれても「ヤダ」って言って断ります。
ここの皆さんは電話でよくお話されてるから凄いな〜ってwww
逢えないけど寂しくはない。
恋しかったり逢って肌に触れたいと思うけど逢えない分、たくさん言葉で伝えてくれるから。
毎日のメールで幸せにしてもらってます。